【もう限界…】大学生の息子に疲れた時の原因と対処法|嫌われない接し方の秘訣とは?

「あんなに可愛かった息子が、大学生になった途端、なんだか別人みたい…。」

「毎日顔を合わせるたびに、小さなことでイライラしてしまって、自己嫌悪…。」

大切に育ててきたはずの息子さんとの関係に、知らず知らずのうちに疲れを感じてしまっているお母さん、実はたくさんいらっしゃるんですよ。かく言う私も、そんな経験をした一人です。子どもが成長し、自分の世界を広げていく姿は喜ばしいはずなのに、なぜか心が追いつかない…そんな複雑な気持ち、痛いほどよく分かります。

子育ては、子どもが成人したら終わり、というわけではありませんよね。特に大学生という時期は、子どもから大人へと移り変わる、とてもデリケートな期間です。親としてどう接すればいいのか、正解が分からなくて戸惑ってしまうのも当然のこと。

でも、安心してくださいね。今感じているその「疲れ」は、あなたが息子さんを大切に想っている証拠です。この記事では、なぜ大学生の息子さんに疲れてしまうのか、その原因を一緒に探りながら、お母さん自身の心が少しでも軽くなるような具体的な対処法、そして息子さんとの新しい関係を築くための「嫌われない接し方のポイント」を、私の経験も交えながら詳しくお伝えしていきます。

この記事を読み終える頃には、「なんだ、私だけじゃなかったんだ」「こう考えればいいのかも」と、少しだけ肩の荷が下りているはずです。一人で抱え込まず、一緒に解決の糸口を見つけていきましょうね。

なぜ?大学生の息子に「疲れた」と感じてしまう5つの原因

手がかかる時期は過ぎたはずなのに、なぜか心は休まらない…。大学生の息子さんに対して「疲れた」と感じてしまうのには、実はいくつかの共通した原因があるんです。まずはその原因をゆっくりと紐解いて、ご自身の気持ちを整理してみましょう。きっと、「あ、これ私のことだ」と当てはまるものが見つかるはずですよ。

経済的な負担が続くから

まず、多くのお母さんが直面するのが、終わりの見えない経済的な負担です。高校を卒業して、ようやく子育ての大きな山を越えたと思ったのも束の間、大学の学費や教材費、一人暮らしをしていれば仕送りなど、想像以上に出費が続く現実に直面しますよね。特に、私立大学や理系の学部に進学した場合、その負担は決して軽いものではありません。老後の資金も考えなければいけない年齢に差し掛かり、「私たちの生活はこれからどうなるんだろう…」という漠然とした不安が、日々の疲れに繋がってしまうのです。

さらに、息子さん自身にその負担に対する自覚が見られないと、余計にストレスを感じてしまいますよね。「高い学費を払っているのに、講義をサボってアルバイトばかりしている」「仕送りを当たり前だと思って、感謝の言葉一つもない」…そんな態度を目の当たりにすると、愛情とは別に、やるせない気持ちや怒りが湧き上がってくるのも無理はありません。お金の話はとてもデリケートで、親子であっても正直に話し合うのが難しいテーマです。だからこそ、お母さん一人が「もっと節約しなきゃ」「私がもっと頑張って働かなきゃ」と、見えないプレッシャーを抱え込み、精神的に追い詰められてしまうケースが少なくないのです。汗水たらして働いたお金が、息子さんの成長のために使われていると実感できればまだしも、その使い道に疑問を感じてしまうと、「何のために私はこんなに頑張っているんだろう」と、虚しさを感じてしまう…。この経済的な問題は、精神的な疲れと密接に結びついている、とても根深い原因の一つなんですよ。

生活リズムの乱れにイライラするから

大学生になると、高校時代とは比較にならないほど自由な時間が増えますよね。その結果、昼夜逆転の生活になったり、オンライン授業をいいことに朝起きられなかったり…そんな息子さんの姿に、毎日イライラを募らせているお母さんも多いのではないでしょうか。特に同居している場合、その影響は深刻です。夜中に帰宅して物音を立てたり、朝方までゲームや動画に夢中になっていたりすると、お母さんの睡眠まで妨げられてしまいます。健康を気遣って「早く寝なさい」と声をかけても、「うるさいな」「分かってるよ」と反抗的な態度が返ってくると、心配する気持ちも萎えてしまいますよね。

この生活リズムの乱れは、 단순히だらしないという問題だけではありません。お母さんが長年かけて築き上げてきた家庭のペースが、根底から崩されてしまうような感覚に陥るのです。朝は家族みんなで食卓を囲み、夜は静かに休む…そんな当たり前だった日常が失われ、家の中が落ち着かない空間になってしまう。それは、お母さんにとって大きなストレスとなります。また、乱れた生活は、学業の遅れや健康への悪影響にも繋がりかねません。「このままでは、この子の将来はどうなってしまうんだろう」という心配も、イライラの根源にあります。自分のことは自分で管理できる年齢だと頭では分かっていても、目の前で不摂生な生活を続けられると、つい口を出さずにはいられないのが親心。しかし、その親心が息子さんには「干渉」と受け取られ、親子関係がギクシャクしてしまう…この悪循環が、お母さんの心をじわじわと疲れさせていくのです。

コミュニケーションが減って寂しいから

子どもの頃は、「お母さん、あのね!」と学校であったことを毎日楽しそうに話してくれた息子さん。それが、大学生になった途端、めっきり口数が減り、会話が成り立たなくなった…という寂しさを感じていませんか?これは、子離れの過程で多くのお母さんが経験する、切なくも自然な変化です。息子さんの世界は、大学の友人、サークル、アルバイト、そして恋愛など、家族以外の場所で急速に広がっていきます。それに伴い、親と過ごす時間が減り、会話の内容も当たり障りのないものになっていくのは、ある意味で成長の証なのです。

しかし、頭では「自立の過程だ」と理解しようとしても、心は正直です。食卓での会話がなくなったり、リビングにいてもスマートフォンばかり見ていたり、話しかけても生返事だったりすると、まるで自分だけが取り残されたような孤独感に襲われますよね。「私、何か悪いことしたかな?」「もう母親は必要ないってことなのかな?」と、ネガティブな考えが頭をよぎることもあるでしょう。特にお母さんは、これまで息子さんのために時間と愛情を注いできた分、その存在が生活の中心であったことが多いはず。その中心が、少しずつ自分から離れていくような感覚は、心にぽっかりと穴が空いたような寂しさを生み出します。この「寂しさ」という感情は、時に「疲れ」という形で心と体に現れることがあります。息子さんを想う気持ちが強いほど、コミュニケーションの変化に敏感になり、心が疲弊してしまう。これは、愛情深いお母さんだからこそ感じてしまう、デリケートな悩みと言えるでしょう。

将来への心配が尽きないから

大学生は、社会に出るための準備期間です。だからこそ、親としてはその将来が気になって仕方がないもの。「ちゃんと単位は取れているのかしら」「就職活動は大丈夫かしら」「どんな仕事に就きたいと考えているの?」など、心配の種は尽きません。しかし、こうした親の心配をよそに、息子さん本人はのんびり構えているように見えたり、将来について具体的なビジョンを持っていなかったりすると、親としては焦りや不安を感じてしまいますよね。

特に現代は、社会情勢が不安定で、将来の予測がつきにくい時代です。私たち親世代が生きてきた頃とは、価値観も働き方も大きく変化しています。だからこそ、「この子の生きる力は、本当に大丈夫だろうか」という根源的な不安が、常に心のどこかにあるのです。良かれと思ってアドバイスをしても、「そういう時代じゃないから」「自分のことは自分で決める」と一蹴されてしまうと、親としての役割を否定されたような気持ちになり、無力感に苛まれることもあります。息子さんの人生は息子さんのものだと分かってはいても、可愛い我が子には少しでも安定した、幸せな道を歩んでほしいと願うのが親心。その願いが強ければ強いほど、息子さんの現状とのギャップに悩み、心が疲れてしまうのです。また、周りの同級生がインターンシップに参加したり、着々と就職先を決めていたりする話を聞くと、「うちの子だけが取り残されているのでは…」と、他人と比較してさらに不安を募らせてしまうことも。この終わりのない将来への心配が、お母さんの心に重くのしかかり、日々の疲れの原因となっているのです。

子育てのゴールが見えないと感じるから

多くのお母さんは、「子どもが成人するまで」あるいは「大学を卒業するまで」を子育ての一つの区切りとして考えてきたのではないでしょうか。しかし、いざその時期を迎えてみると、現実は想像と少し違っていたかもしれません。大学を卒業しても就職が決まらなかったり、就職してもすぐに辞めてしまったり、あるいは経済的に自立できずに実家での生活を続けていたり…。こうした状況に直面すると、「一体、いつになったら子育ては終わるのだろう」と、ゴールの見えないマラソンを走っているような、途方もない疲労感に襲われることがあります。

子どもが一人の社会人として、経済的にも精神的にも自立して初めて、親は本当の意味で肩の荷を下ろすことができるのかもしれません。しかし、その「自立」の形が多様化している現代において、親が思い描くゴールと、子ども自身が考えるゴールにズレが生じることも少なくありません。親としては「早く安定した職に就いて、家庭を持ってほしい」と願っていても、子どもは「自分のペースでやりたいことを見つけたい」と考えているかもしれません。この価値観の相違が、親の「いつまで続くの?」という焦りと、子どもの「放っておいてくれ」という反発を生み、お互いにとってストレスとなります。特に、母親は子どもの人生を自分の人生と重ね合わせて考えがちです。だからこそ、息子がスムーズに自立の道を歩めないと、まるで自分の子育てが失敗だったかのように感じてしまい、自分を責めてしまうことも…。この「子育ての終わりが見えない」という閉塞感が、お母さんの心を蝕み、深い疲れへと繋がっていくのです。

もう限界かも…「息子に疲れた」と感じた時の具体的な対処法

息子さんへの愛情と、日に日に増していく「疲れ」。その間で、心が揺れ動いているのですね。もう頑張らなくていいんですよ。ここでは、お母さん自身の心を守るための、具体的な対処法をご紹介します。大切なのは、息子さんを変えようとすることではなく、お母さん自身の心の置き場所を見つけることです。少しだけ勇気を出して、試してみませんか?

物理的に距離を置いてみる

毎日顔を合わせていると、どうしてもお互いの嫌な部分ばかりが目についてしまうものです。そんな時は、思い切って物理的に距離を置いてみましょう。これは、息子さんを突き放すためではありません。お母さん自身の心をリフレッシュさせ、冷静になるための大切な時間なのです。例えば、週末に一人で温泉旅行に出かけてみるのはいかがでしょうか。美しい景色を眺め、美味しいものを食べ、誰にも気兼ねなくゆっくりとお風呂に浸かる…。そんな非日常の時間が、凝り固まった心を優しくほぐしてくれます。旅行が難しければ、近場のカフェで好きな本を読んだり、友人とランチを楽しんだりするだけでも、気分は大きく変わるはずです。

もし息子さんが一人暮らしをしているなら、連絡や訪問の頻度を少しだけ減らしてみるのも一つの方法です。「何か困っていないかしら」と心配になる気持ちは分かりますが、大学生はもう自分の力で問題を解決できる年齢です。過度な連絡は、息子さんにとって「監視されている」と感じさせてしまうことも。逆に、同居している場合は、意識的に顔を合わせない時間を作ることが効果的です。お母さんが趣味のサークルや習い事に出かける時間を作れば、自然と家を空ける機会が増えますよね。そうすることで、家の中にいてもお互いが干渉しすぎない、心地よい距離感が生まれます。物理的に離れることで、息子さんのことを客観的に見られるようになり、「あの子も頑張っているんだな」と、これまで見えなかった良い面に気づけるかもしれません。そして何より、お母さん自身が自分のためだけに時間を使うことで心に余裕が生まれ、家に帰った時に、以前よりもずっと穏やかな気持ちで息子さんに接することができるようになるのです。

自分の時間を最優先にしてみる

息子さんが生まれてから今日まで、お母さんはどれだけ自分のことを後回しにしてきたでしょうか。食事のメニューも、休日の過ごし方も、いつだって家族が優先だったはずです。でも、もういいんですよ。これからは、意識して「自分の時間」を最優先に考えてみませんか?これは、決してわがままなことではありません。お母さんが心から笑顔でいることが、結果的に家庭全体の雰囲気を明るくするのですから。まずは、ずっとやってみたかったけれど、時間がないと諦めていたことは何か、思い出してみてください。例えば、昔好きだった映画を一日中観る、新しい言語の勉強を始めてみる、ヨガやピラティスで心と体を整える、なんていうのも素敵ですね。

大切なのは、「これをやらなければ」という義務感ではなく、「これをやりたい!」という純粋なワクワクする気持ちに従うことです。最初は「家族に悪いかな…」と罪悪感を感じるかもしれません。でも、一度その壁を乗り越えてしまえば、自分のためだけに時間を使うことの心地よさに気づくはずです。趣味に没頭している時間は、息子さんのことで悩んだり、イライラしたりする暇さえありません。そして、新しいことに挑戦したり、好きなことに夢中になったりしているお母さんの姿は、実は息子さんの目にも魅力的に映るものです。「お母さん、最近なんだか楽しそうだね」なんて、嬉しい言葉をかけてくれるかもしれませんよ。自分の人生の主役は、他の誰でもない、あなた自身です。子どもが手を離れつつある今こそ、自分の人生を取り戻す絶好のチャンス。自分自身を大切に労り、心を満たしてあげること。それが、息子さんとの関係を良好にするための、一番の近道なのかもしれませんね。

第三者に話を聞いてもらう

一人で悩みを抱え込んでいると、どんどん視野が狭くなり、ネガティブな考えばかりが頭の中をぐるぐると巡ってしまいますよね。そんな時は、信頼できる第三者に話を聞いてもらうのが一番です。話す相手は、長年の友人でも、ご自身の姉妹でも、あるいは夫(パートナー)でも構いません。大切なのは、「こんなこと話したら、子育てに失敗したと思われるかな…」などと気兼ねすることなく、ありのままの気持ちを吐き出せる相手であることです。「うちの息子がね…」と口に出して話してみるだけで、自分でも気づかなかった本心が見えたり、絡まっていた感情が整理されたりするものです。

友人や家族に話すことに抵抗がある場合は、専門家の力を借りるのも非常に有効な手段です。地域の相談窓口や、民間のカウンセリングサービスなど、探してみると親身に話を聞いてくれる場所はたくさんあります。カウンセラーは、悩みを評価したり、否定したりすることなく、ただひたすらあなたの気持ちに寄り添ってくれます。そして、専門的な知識に基づいて、問題解決のための具体的なアドバイスをくれることもあります。誰かに話すという行為は、心の中に溜まった澱を外に出す、デトックスのような効果があります。話を聞いてもらった後には、「なんだ、悩んでいたのは私だけじゃなかったんだ」「そんな考え方があったのか!」と、心がふっと軽くなるのを感じられるでしょう。また、夫(パートナー)に話す際は、単なる愚痴にならないように、「私は今、こう感じていて辛いの。だから、ただ話を聞いてほしい」と、具体的にどうしてほしいかを伝えると、すれ違いが起こりにくくなります。一人で背負い込まず、周りの人を頼る勇気を持つこと。それは、弱さではなく、賢さですよ。

経済的なルールを話し合う

経済的な負担が疲れの大きな原因になっている場合、これは避けて通れないテーマです。息子さんももう大学生。一人の大人として、家計の状況やお金の大切さについて、きちんと話し合う良い機会だと捉えてみましょう。感情的に「こっちはどれだけ大変だと思ってるの!」と切り出すのではなく、まずは冷静に、そして具体的に伝えることが大切です。「大学の学費と、毎月の仕送りで、これくらいのお金がかかっているの。だから、私たちも老後のために、少しでも貯蓄を始めたいと思っているんだ」というように、事実と親の気持ちをセットで伝えてみてください。

その上で、具体的なルールを決めていくのがおすすめです。例えば、「お小遣いは、アルバイト代で賄うこと」「携帯電話の料金は、自分で支払うこと」「もし留年した場合は、その分の学費は奨学金を借りるか、自分で工面すること」など、家庭の状況に合わせて、親子で納得できるルールを作りましょう。この時、一方的にルールを押し付けるのではなく、息子さんの意見にもしっかりと耳を傾ける姿勢が重要です。話し合いを通じて、息子さん自身に「自分は親に支えられて生活しているんだ」という自覚と感謝の気持ちが芽生えれば、お金に対する考え方も変わってくるはずです。また、親としても、「ここまでが親の責任範囲、ここからは本人の責任」という線引きを明確にすることで、過度な心配や金銭的な不安から少し解放されます。お金の話は、ともすれば関係をこじらせる原因にもなりかねませんが、お互いを尊重しながら誠実に話し合うことができれば、それは親子関係をより成熟させるための、大切なステップとなるでしょう。

完璧な母親でいることをやめる

もしかしたら、あなたはずっと「完璧な母親」であろうと、無意識のうちに頑張りすぎてきたのかもしれませんね。栄養バランスの取れた食事を用意し、部屋はいつも清潔に保ち、子どもの悩みにはいつでも耳を傾ける…。そんな理想の母親像に、自分自身を縛り付けていませんか?でも、もうその鎧を脱いでもいいんですよ。時には、お惣菜や冷凍食品に頼ったっていい。部屋が多少散らかっていても、死にはしません。息子さんの話を、疲れていて聞く余裕がない日があったっていいんです。

「完璧な母親」をやめることは、母親を放棄することとは全く違います。それは、自分自身の不完全さを受け入れ、ありのままでいることを自分に許可してあげる、ということです。お母さんがいつも完璧で、何でも先回りしてやってあげてしまうと、息子さんはいつまでたっても「母親が何とかしてくれる」という甘えから抜け出せません。お母さんが少し肩の力を抜いて、「ごめん、今日はお母さん疲れちゃったから、夕飯は自分で何とかしてくれる?」と言えるようになれば、それは息子さんが自分の力で生活するスキルを身につける、絶好の機会になります。お母さんが弱さや不完全さを見せることで、息子さんも「母親も一人の人間なんだ」と理解し、いたわりの気持ちを持ってくれるかもしれません。「~すべき」「~しなければならない」という思考を手放し、「ま、いっか」を口癖にしてみませんか?完璧ではない、少しダメな部分もあるお母さん。その方が、人間味があって、息子さんにとっても、もっと気軽に心を開ける存在になれるのかもしれませんよ。

これだけは避けたい!大学生の息子に嫌われるNGな接し方

息子さんとの関係を、これ以上こじらせたくない…。その気持ち、よく分かります。良かれと思ってかけた言葉や取った行動が、実は息子さんの心を深く傷つけ、距離を置かれてしまう原因になっているとしたら、とても悲しいですよね。ここでは、ついやってしまいがちな、でも絶対に避けたいNGな接し方について、具体的にお話しします。

過干渉・過保護な言動

子どもがいくつになっても、親にとっては可愛い我が子。心配する気持ちは痛いほど分かりますが、大学生の息子さんに対する過度な干渉や保護は、百害あって一利なしです。例えば、「今日は何時に帰ってくるの?」「誰とどこへ行くの?」といった行動の逐一の確認や、履修登録やアルバイト先にまで口を出す行為は、息子さんからすれば「信用されていない」「子ども扱いされている」と感じ、強い反発を招きます。息子さんはもう、自分の行動に責任を持たなければならない年齢です。失敗する権利も、彼にはあるのです。親が先回りして失敗の芽を摘んでしまうことは、彼の自立の機会を奪っているのと同じこと。

また、身の回りの世話を焼きすぎるのも考えものです。朝、自分で起きられないからといって毎日起こしてあげたり、脱ぎっぱなしの服を黙って洗濯してあげたり…。こうした行為は、一見すると優しさのように思えますが、息子さんの自立心を削ぎ、いつまでも親に依存する人間にしてしまう可能性があります。「このくらい、自分でできるでしょ?」と、少し突き放すくらいの勇気も時には必要です。心配する気持ちと、相手を尊重して見守る気持ちのバランスを取ること。息子さんを一人の独立した人格として認め、「あなたの人生の責任者は、あなた自身だよ」というメッセージを、態度で示していくことが何よりも大切です。親の役割は、道を作ってあげることではなく、彼が自分の足で道を選び、歩いていくのを、少し離れた場所から応援することなのかもしれませんね。

他人と比較する発言

「〇〇君は、一流企業にインターンが決まったらしいわよ」「△△ちゃんは、留学のために英語の勉強を頑張っているんですって」。世間話のつもりで口にした言葉が、実は息子さんのプライドを深く傷つけている可能性があります。親としては、ハッパをかけるつもりだったり、単なる情報共有のつもりだったりするのかもしれません。しかし、言われた側の息子さんからすれば、その言葉は「それに比べて、お前は…」という、無言の非難として突き刺さります。特に、大学生活や将来のことで悩んだり、焦りを感じたりしている時期に他人と比較されるのは、非常に辛いものです。

人はそれぞれ、自分のペースや価値観を持っています。息子さんには、息子さんなりの考えや計画があるのかもしれません。それを無視して、親の価値観や世間一般の「成功」の物差しを当てはめて評価するような発言は、息子さんの自己肯定感を著しく低下させてしまいます。「自分は親に期待されていないんだ」「どうせ自分なんてダメなんだ」と、心を閉ざしてしまうきっかけになりかねません。もし、息子さんの現状に不安を感じるのであれば、他人と比較するのではなく、「あなた自身のことを、お母さんは応援しているよ」「何か困っていることがあったら、いつでも聞くからね」と、彼自身に寄り添う姿勢を見せることが大切です。比べるべきは、過去の誰かではなく、未来の自分自身。息子さんが自分自身の力で前に進んでいけるよう、最も身近な理解者でいてあげたいものですね。

息子の価値観を否定する

私たち親世代が生きてきた時代と、今の子どもたちが生きる時代とでは、社会の常識や価値観が大きく異なっています。働き方一つとっても、終身雇用が当たり前ではなくなり、フリーランスや起業といった選択肢も一般的になりました。そんな中で、「大学を出たら、良い会社に入って、安定した生活を送るのが一番」というような、親世代の価値観を一方的に押し付けるのは非常に危険です。息子さんが「音楽で生きていきたい」「大学を休学して世界一周したい」など、親からすれば突拍子もない夢を語った時、頭ごなしに「そんなことで食べていけるわけがない」「現実を見なさい」と否定してしまうと、息子さんは「自分のことを何も分かってくれない」と深く傷つき、二度と本心を話してくれなくなるでしょう。

大切なのは、まずは彼の価値観を「そういう考え方もあるのね」と、一旦受け止めてあげることです。その上で、「どうしてそう思うようになったの?」「具体的には、どんな計画を立てているの?」と、興味を持って質問し、彼の話に真剣に耳を傾ける姿勢を見せましょう。対話を通じて、彼の考えの甘い部分や、現実的でない部分が見えてくるかもしれません。その時は、否定するのではなく、「こういうリスクもあるかもしれないけど、それについてはどう考えてる?」と、一緒に考えるパートナーとしてアドバイスを送るのが理想的です。親が自分の価値観をアップデートし、多様な生き方を認める柔軟性を持つこと。それが、大人になった子どもと良好な関係を築く上で、不可欠な要素と言えるでしょう。

感情的に怒りをぶつける

日々の疲れやストレスが溜まってくると、ついカッとなって、感情的に怒りをぶつけてしまうことがありますよね。「何度言ったら分かるの!」「いい加減にしなさい!」と、大きな声で怒鳴ってしまった後、激しい自己嫌悪に陥る…そんな経験は、誰にでもあるかもしれません。しかし、感情に任せた怒りは、何の問題解決にもならないばかりか、親子関係に深い溝を作ってしまうだけです。怒りをぶつけられた息子さんは、なぜ怒られているのかを理解する前に、「攻撃された」という恐怖や反発心で心を閉ざしてしまいます。そして、「この人には何を言っても無駄だ」と、対話そのものを諦めてしまうのです。

もちろん、親だって人間ですから、怒りの感情が湧くのは当然のことです。問題は、その伝え方です。もし、息子さんの行動に対して何か伝えたいことがあるのなら、まずは一呼吸おいて、自分の感情をクールダウンさせましょう。そして、「あなた」を主語にするのではなく、「私」を主語にして伝えてみてください。例えば、「どうして連絡もなしに朝帰りするの!」と責めるのではなく、「あなたが朝帰りすると、事件にでも巻き込まれたんじゃないかと、お母さんは心配で一睡もできなかったわ」というように。このように伝えることで、相手を非難するのではなく、自分の気持ちを正直に伝えるコミュニケーション(アイメッセージ)になり、息子さんも素直に耳を傾けやすくなります。怒りは、二次的な感情と言われています。その奥には、心配、不安、悲しみといった一次的な感情が隠れているはず。その本質的な気持ちを、穏やかな言葉で伝える努力をしてみませんか。

新しい関係を築くために|息子と良好な関係を保つ接し方のポイント

これまでの関係を見つめ直し、少し寂しいけれど、新しいステージへと進む準備を始めましょう。息子さんはもう、保護の対象ではなく、一人の対等な大人として、人生を共にするパートナーのような存在に変わりつつあります。ここでは、これからの長い人生を、息子さんと笑顔で過ごしていくための、接し方のヒントをお伝えしますね。

一人の大人として尊重する

まず、最も大切な心構えは、息子さんを「子ども」としてではなく、「一人の大人」として尊重することです。言葉遣い一つとっても、「~しなさい」という命令形ではなく、「~してくれると、お母さんは助かるな」「~について、あなたはどう思う?」というように、相手の意思を尊重する言い方を心がけてみましょう。彼の意見や決定が、たとえ自分の考えと違っていたとしても、まずは「あなたはそう考えるのね」と受け止める。その上で、「お母さんは、こういう理由でこう思うけどな」と、自分の意見を伝える。この対等なコミュニケーションが、信頼関係の基本となります。

また、彼のプライバシーに配慮することも、大人として尊重する上で欠かせません。許可なく部屋に入ったり、郵便物を勝手に開けたり、スマートフォンの画面を覗き見したりする行為は、絶対にやめましょう。それは、彼のテリトリーに土足で踏み込むようなものであり、信頼を大きく損なう行為です。彼が話したくないことまで、無理に聞き出そうとするのも禁物です。彼には彼の世界があり、親に話したくない秘密の一つや二つ、あって当然なのです。「何かあったら、いつでも話は聞くよ」というオープンな姿勢を保ちつつも、普段は深入りしすぎない。この「見守る」スタンスこそが、息子さんが安心して自分の人生を歩んでいくための、何よりの土台となるのです。彼を信じ、彼の人生の選択を尊重する。それは、親として最後に果たすべき、最も大きな愛情表現なのかもしれません。

聞き役に徹してみる

息子さんとの会話が減って寂しいと感じているなら、ぜひ試していただきたいのが、「聞き役に徹する」ということです。私たちは、子どもが悩んでいるように見えると、つい良かれと思って自分の経験談を話したり、アドバイスをしたりしがちです。しかし、息子さんが求めているのは、必ずしも正解や解決策ではないかもしれません。ただ、自分の気持ちを誰かに聞いてほしい、共感してほしい。そう思っていることの方が多いのです。ですから、息子さんが何か話し始めたら、途中で口を挟んだり、話を遮ったりせずに、まずは最後までじっくりと耳を傾けてみてください。

相槌を打つ時は、「へえ、そうなんだ」「それで、どうなったの?」と、彼の話に興味があることを示す言葉を選びましょう。「でも」「だって」といった否定的な言葉は、ぐっと堪えてくださいね。彼が話終えたら、「そうか、そんなことがあったんだね。大変だったね」と、まずは彼の気持ちに寄り添う一言をかけてあげる。それだけで、息子さんは「お母さんは、自分のことを分かってくれる」と感じ、安心感を得られるはずです。アドバイスを求められない限り、余計な口出しはしない。この姿勢を貫くことで、息子さんは「この人になら、安心して本音を話せる」と感じ、自然と色々なことを話してくれるようになるかもしれません。親が聞き上手になることは、息子さんの心の安全基地であり続けるための、大切なスキルなのです。

感謝の気持ちを言葉で伝える

親子という関係は、あまりにも近すぎるため、お互いの存在が当たり前になってしまいがちです。だからこそ、意識して「ありがとう」という感謝の気持ちを言葉で伝えることが、潤滑油として非常に大きな役割を果たします。普段の何気ない生活の中で、感謝できることを探してみてください。「重い荷物を持ってくれて、ありがとう。助かったわ」「面白いテレビ番組を教えてくれて、ありがとう。楽しかったよ」「あなたがいてくれるだけで、お母さんは幸せよ、ありがとう」。どんなに些細なことでも構いません。

感謝の言葉を伝えることは、相手を認めている、尊重しているというメッセージになります。言われた息子さんも、悪い気はしないはずです。「自分は家族の役に立っているんだ」「感謝されるような存在なんだ」と感じることで、自己肯定感が高まり、家族に対する態度も変わってくるかもしれません。そして、この習慣は、お母さん自身の心にも良い影響を与えます。人の良い面に目を向ける癖がつくことで、息子さんに対するイライラや不満が減り、ポジティブな気持ちでいられる時間が増えるのです。「ありがとう」という言葉は、言った方も言われた方も、温かい気持ちになれる魔法の言葉。最初は少し照れくさいかもしれませんが、ぜひ今日から、一日一回「ありがとう」を伝えることを習慣にしてみてはいかがでしょうか。その小さな一言が、親子関係を驚くほど円満にしてくれるはずです。

母親自身の人生を楽しむ姿を見せる

最後に、そして最も重要なことかもしれません。それは、お母さん自身が、自分の人生を心から楽しむ姿を息子さんに見せることです。子どもは、親が思う以上に、親のことを見ています。お母さんが毎日疲れきった顔で、愚痴や不満ばかり口にしていたら、息子さんはどう思うでしょうか。「自分のせいで、お母さんを不幸にしているのかもしれない…」と、罪悪感を抱いてしまうかもしれません。あるいは、「大人になるって、大変でつまらないことなんだな」と、将来に希望を持てなくなってしまうかもしれません。

逆に、お母さんが趣味に没頭したり、新しいチャレンジに生き生きと取り組んだり、友人と楽しそうに笑い合っていたりする姿を見れば、息子さんは安心して自分の世界に羽ばたいていくことができます。「お母さんは、僕がいなくても大丈夫なんだな」と、良い意味で子離れができるのです。そして、「お母さんみたいに、年を重ねても人生を楽しめる大人になりたいな」と、ポジティブなロールモデルとして、あなたを尊敬の目で見るようになるでしょう。母親の幸せは、子どもの幸せ。そして、子どもの自立は、母親が自分の人生を歩み始めることから始まります。息子さんのために生きてきたこれまでの人生を、これからは自分のために生きてみませんか?あなたが心からの笑顔で毎日を過ごすこと。それが、息子さんへの何よりの贈り物であり、最高の応援になるのですから。

まとめ

大学生の息子さんとの関係に疲れを感じてしまうのは、決してあなたが悪いわけではありません。それは、息子さんが大人へと成長し、親子関係が新しいステージへと移行している、大切なサインなのです。

これまでのように、手取り足取りお世話をする関係から、一人の大人同士として、対等に、そして尊重し合える関係へ。その変化に戸惑い、寂しさや疲れを感じるのは、ごく自然なことです。

大切なのは、一人で抱え込まず、まずはご自身の心をいたわってあげること。自分の時間を大切にし、完璧な母親でいることをやめてみましょう。そして、息子さんを一人の大人として信じ、少し離れた場所から、彼の人生を応援してあげてください。

時間はかかるかもしれませんが、焦る必要はありません。お母さんが笑顔で自分の人生を楽しんでいれば、その温かい光は、必ず息子さんの心にも届くはずです。

この記事が、あなたの心を少しでも軽くするお手伝いができたなら、これほど嬉しいことはありません。応援していますね。

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