「お金があれば幸せ」は本当?結婚で“条件以上”に大切にされるコト
「愛だけでは食べていけない」なんて、よく言われる言葉ですよね。確かに、日々の生活を送る上で、お金はとっても大切。ないよりもあった方が、心に余裕が生まれるのは間違いありません。だから、結婚相手の経済力を重視する気持ちは、決して間違っていないし、むしろ堅実で素晴らしい視点だと思います。でも、一方で、多くの先輩夫婦が口を揃えて言うのは、「結婚は、お金だけじゃない」という言葉。長い人生、山あり谷ありの日々を一緒に乗り越えていくには、お金という“条件”だけでは埋められない、もっともっと大切な心の繋がりが必要になってくるようなんです。ここでは、多くの人が結婚を決意する際に、経済力以上に「これだけは譲れない!」と大切にしている“コト”を、そっと覗いてみましょう💖
① 代わりのいない「この人だから」という愛情や安心感💖
考えてみてください。あなたが心の底から疲れ切ってしまった時、大きな失敗をして落ち込んでいる時、隣にいてほしいのは「年収が高い人」でしょうか?それとも、「大丈夫だよ」と、何も言わずに背中をさすってくれる「この人」でしょうか?結婚とは、恋愛のキラキラした時間の延長線上にあると同時に、日々の暮らしを営む“チーム”になるということです。そのチームの根幹を成すのが、理屈では説明できない「好き」という強い感情や、共に過ごす時間の中で育まれる「信頼」そして「安心感」なんです。例えば、外でどんなに嫌なことがあっても、この人の顔を見ればホッとする。自分のダメな部分も全部知った上で、丸ごと受け入れてくれる。そんな、自分にとっての“安全基地”のような存在は、お金では決して手に入れることができませんよね。経済的な不安は、二人で力を合わせれば乗り越える方法を見つけられるかもしれません。でも、心の繋がりがない相手との生活は、どんなに豪邸に住んでいても、寂しく、冷たいものに感じられてしまうのではないでしょうか。「この人となら、どんな困難も乗り越えていける」と思えるほどの強い愛情や絆。それこそが、多くの人が結婚の決め手にする、何にも代えがたい宝物なのかもしれません。年収の数字は変わることがあっても、「この人が好き」という気持ちから生まれる温かい関係性は、二人で大切に育てていけば、色褪せることなく輝き続けるのです✨
② 笑いのツボから人生設計まで。「価値観が合う」という奇跡✨
「価値観が合う」って、よく聞く言葉だけど、具体的にはどういうことでしょう?それは、例えば「面白い!」と感じて笑うタイミングが同じだったり、「これ、美味しいね」って同じものを一緒に楽しめる、そんな日常の些細な幸せの共有から始まります。そして、もっと大きな視点で見れば、「子供ができたら、こんな風に育てたいね」「将来は、賑やかな都会よりも、のんびりした田舎で暮らしたいな」といった、人生の羅針盤が同じ方向を向いているということ。この“価値観の一致”は、長い結婚生活を快適に、そして豊かに過ごすための、いわば“見えないインフラ”のようなものなんです。いくらお金持ちの相手と結婚しても、自分がお金をかけたいと思うポイント(例えば、旅行や美味しい食事)に全く共感してもらえず、「そんなの無駄遣いだ」と一蹴されてしまったら、どうでしょう?きっと、毎日が息苦しくて、心が満たされることはないはずです。逆に、収入は平均的でも、「美味しいものを食べる時間だけは、ちょっと贅沢しようね」とか「子供の教育のためなら、他を節約してでも投資しよう」といった“金銭感覚”が一致していれば、お互いに納得感があり、満足度の高い生活を送ることができます。お金の「量」も大切ですが、それ以上に、そのお金を「何に使うか」という価値観がピッタリ合うこと。それは、偶然出会った二人が同じ方向を向いて歩いていけるという、奇跡のような幸福なのかもしれませんね😊
③ 尊敬できる人柄。「お金では買えない」内面の魅力😊
あなたのパートナーの、どんなところが好きですか?優しいところ、誠実なところ、仕事に一生懸命なところ、いつも周りの人を気遣えるところ…。そうやって思い浮かぶ魅力は、その人の「人柄」から滲み出るものではないでしょうか。結婚は、ただの同居人ではなく、人生のパートナーを選ぶということです。嬉しい時は一緒に笑い、悲しい時は一緒に泣き、時にはお互いを励まし、高め合っていく存在。そんな関係を築く上で、相手を人として「尊敬できる」かどうかは、非常に重要なポイントになります。例えば、困っている人がいたら、損得を考えずに手を差し伸べられる優しさ。自分が間違った時は、素直に「ごめんなさい」と謝れる誠実さ。目標に向かって、ひたむきに努力を続ける真面目さ。そういった内面の輝きは、その人の生き様そのものであり、お金や肩書きのように、簡単には手に入らないものです。そうした姿を間近で見ていると、「この人と一緒にいたい」「この人のようになりたい」という、愛情とはまた少し違う、深く温かい気持ちが芽生えてきます。長い結婚生活の中では、恋愛感情のドキドキが、穏やかな家族愛へと変化していくと言われています。そんな時、夫婦関係を支える柱となるのが、この「人としての尊敬」なんです。どんなにお金があっても、人として尊敬できない相手と共に過ごす毎日は、きっと味気ないもの。お金では買えない誠実さや優しさこそが、時が経つほどに価値を増す、最高の財産なのかもしれませんね。
時代と共に変化する結婚のカタチ。私たちが“今”を生きているという現実
「なぜ経済力のある人を選ばないの?」という疑問は、個人の価値観だけでなく、私たちが生きる“時代”そのものも大きく関係しています。親世代が当たり前だと思っていた結婚のカタチや経済状況は、今や大きく様変わりしました。個人の選択の背景には、自分ではどうにもできない社会的な流れや、抗えない現実があるのかもしれません。ここでは、少し視野を広げて、現代社会と結婚の関係性について考えてみましょう。そうすることで、また違った景色が見えてくるはずですよ。
① 誰もが“高収入”なわけじゃない。現代日本の経済事情
私たちの親世代、特にバブル期を経験した世代にとっては、「正社員として就職すれば、年功序列で給料は上がり続け、定年まで安泰」というのが当たり前の未来図でした。しかし、今の時代を生きる私たちにとって、それはもはやファンタジーに近い話かもしれません。非正規雇用の割合は増え、終身雇用という考え方は崩壊しつつあります。一つの会社に勤め続けても、給料が思うように上がらない…そんな声も、あちこちから聞こえてきますよね。つまり、そもそも「経済的に豊かな未婚男性」という存在自体が、昔に比べて圧倒的に少なくなっている、というのが現代日本のリアルなんです。そんな状況の中で、「年収1000万円以上の男性じゃなきゃイヤ!」と理想を掲げても、その条件に合う人と出会える確率は、天文学的に低いかもしれません。もちろん、経済力を結婚の条件にすることは悪いことではありません。でも、多くの人は、恋愛市場という現実の中で、限られた出会いの中から、自分にとっての“最良のパートナー”を見つけようとします。その結果、「収入は平均的だけど、すごく優しくて価値観も合う」という人を選ぶのは、ごく自然な流れだと言えるのではないでしょうか。それは決して妥協ではなく、変化した社会の中で、自分なりの幸せを見つけ出すための、賢明で現実的な選択なのかもしれません。
② 結婚はタイミング!“好きになった人”が運命の人だったという話
人生には、不思議な「ご縁」や「タイミング」というものが存在しますよね。結婚は、その最たるものかもしれません。「20代のうちに結婚したいな」「次は真剣に付き合える人がいいな」なんて思っている時に、ふと出会った相手に、雷に打たれたように恋に落ちてしまう…。そんな経験、あなたにはありませんか?その時、相手の年収や貯金額を冷静に分析してから「好き」になる、なんて器用なことができる人は、そう多くはないはずです。「この人を逃したら、もうこんなに心から好きになれる人には出会えないかもしれない」という直感や、一緒にいるだけで満たされる幸福感。その燃え上がるような気持ちの前では、年収の数字なんて、些細なことに思えてしまう…。それが、恋愛の持つ不思議なパワーなんです。特に、お見合い結婚が主流だった昔とは違い、恋愛結婚が当たり前になった現代では、「好き」という感情が結婚への一番の近道であり、最も重要な動機になります。もちろん、恋は盲目という言葉もあるように、一時的な感情だけで突っ走ってしまうことには注意が必要です。でも、「条件は100点満点じゃないかもしれない。でも、この人が好きだから、この人と未来を創っていきたい」という純粋な気持ちこそが、結婚という大きな決断を後押ししてくれる、一番のエネルギーになることも、また事実なのです。
③ 「結婚した時は、こうじゃなかった…」予期せぬ人生の変化
今、SNSなどで「家計が苦しい」と呟いている人が、必ずしも最初から経済的に不安定な相手を選んだとは限りません。むしろ、「結婚した当初は、安定した生活を送っていた」というケースも少なくないのです。私たちの人生は、本当に何が起こるかわかりません。あんなに安泰だと思っていた会社が、突然倒産してしまうかもしれない。順調に出世していたパートナーが、病気やケガで働けなくなってしまうかもしれない。世界的な不況の波が、私たちの生活を直撃することだってあります。そんな、誰のせいでもない、予期せぬ出来事によって、結婚当初は思い描きもしなかったような、苦しい状況に陥ってしまう家庭はたくさんあります。そんな時、「なんでこんな人と結婚しちゃったんだろう」と相手を責めるのではなく、「二人でどうやってこの危機を乗り越えようか」と手を取り合えるのが、本当の夫婦なのではないでしょうか。「家計が苦しい」という言葉の裏側には、「それでも、私たちはこの困難を一緒に乗り越えていくんだ」という、悲痛な覚悟や、家族への深い愛情が隠されているのかもしれません。他人の家庭の一部分だけを切り取って、「相手選びに失敗した」と断じてしまうのは、あまりにも早計で、少し寂しいことなのかもしれませんね。
まとめ
「みんな家計が家計がって言うけど、そもそもなんでそんな貧乏な人としか結婚しないんでしょうか?」
この、ちょっぴり挑発的なキーワードから始まった今回の旅。ここまで読んでくださったあなたは、きっと、この問いの答えが一つではないことに気づいてくださったのではないでしょうか。
人は、目に見える「条件」や「数字」だけで、人生のパートナーを選ぶわけではありません。
代わりのいない「この人だから」という深い愛情。 一緒にいると心が安らぐ、空気のような安心感。 笑いのツボや涙の沸点が同じだという、奇跡のような価値観の一致。 そして、人として心から尊敬できる、お金では買えない内面の輝き。
そういった、目には見えないけれど、確かに心で感じられる温かい“何か”を信じて、人は「この人と、生涯を共に歩んでいきたい」と決意するのかもしれません。
もちろん、お金は大切です。でも、お金はあくまで、幸せな生活を送るための“ツール”の一つ。それ自体が、幸せのゴールではないんですよね。
「家計が苦しい」という言葉の裏には、もしかしたら「でも、大変な時こそ、この人と一緒にいられて良かった」という、強い絆の物語が隠れているのかもしれません。
幸せのカタチは、本当に人それぞれ。十人十色です。誰かの選択を、自分の物差しだけで測らず、「そういう幸せの形もあるんだね」と、優しく見守れるような、そんな温かい社会になったら素敵ですよね😊
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