【言われてるうちが花?】親に怒られなくなった君へ。無関心に隠された本当の意味と、心が楽になる考え方

「怒る=関心」は本当?その言葉のウラ側をそっと覗いてみよう

「怒ったり叱ったりするのは、その人に関心があるからだ」という考え方。これは、ある意味では本当のことかもしれません。全く興味のない、赤の他人のすることに、わざわざエネルギーを使って怒る人は、なかなかいませんからね。でも、ここには、とっても大切な注意点があるんです。それは、「関心」の種類です。すべての「怒り」が、あなたのことを思っての「愛情」から来ているとは限らない、ということを、まず心に留めておいてくださいね。

①たしかに、関心の一つのカタチ。でも…「愛情」とは限らない。

「関心」には、大きく分けて二つの種類があると、私は思っています。一つは、「あなたの成長を心から願う、温かい関心」。もう一つは、「自分の思い通りにあなたをコントロールしたい、冷たい関心」です。前者は、あなたが道に迷った時に正しい方向に導こうとする「叱る」という行為に繋がります。それは、あなたの未来を真剣に考えているからこその、愛のある行動です。でも、後者は違います。自分のイライラをぶつけたり、自分の価値観を一方的に押し付けたり、感情的になって怒鳴ったり…。それは、あなたのためではなく、親自身の都合によるものです。そして、あなたが経験してきたように、殴ったり、家の外に出したりする行為は、どんな理由があろうとも、決して「しつけ」や「愛情」ではありません。それは「暴力」です。関心があったとしても、それはあなたの心を傷つけ、支配しようとする、とても危険で、不健全な関心なんです。だから、「怒られていた頃の方が、関心があっただけマシだったのかも…」なんて、絶対に思わないでください。あなたは、そんな風に傷つけられていい存在では、決してないんですよ。

②「言われてるうちが花」という言葉の“呪い”

「言われてるうちが花」。この言葉は、時として、私たちを縛り付ける“呪い”になることがあります。本来は、「未熟な自分のために、あえて厳しいことを言ってくれる人がいるのは、とても有り難いことなんだよ」という、温かい意味合いの言葉です。でも、この言葉を盾にして、暴力や暴言、人格を否定するような言葉を「愛のムチだ」と正当化しようとする大人がいるのも、悲しい事実です。あなたが受けてきたような、心と体を傷つける行為は、決して「花」などではありません。それは、綺麗な花を咲かせるどころか、心を枯らしてしまう「毒」です。だから、あなたはもう、その言葉の呪いに苦しむ必要はないんですよ。「怒られなくなった=愛されていない」では、決してありません。むしろ、あなたは今、その「毒」から、ようやく解放されたのかもしれないのです。これまで、その毒の中で、必死に耐えてきた自分自身のことを、まずは「本当によく頑張ったね」って、優しく抱きしめてあげてくださいね。

怒られなくなった“今”。あなたの心が「楽」なのは、自然なことだよ

ヒステリックな親から解放されて、気持ちが楽にいられる気がする。そのあなたの感覚は、絶対に間違っていません。むしろ、それはあなたの心が、ようやく本来の穏やかさを取り戻そうとしている、とても健全なサインなんです。どうか、その「楽」という気持ちに、罪悪感を抱かないでくださいね。

① 嵐が去った後の「静けさ」。それはあなたが手に入れた“平和”

小さい頃からずっと、あなたは嵐の中にいるような毎日を送ってきたのではないでしょうか。いつ親の機嫌が悪くなるか、いつ怒鳴られるか、常にアンテナを張り巡らせて、ビクビクしながら過ごしていたのかもしれません。そんな緊張状態から解放されたら、心が「楽」になるのは、当たり前のこと。それは、あなたの心と体が、ずっと求めていた“安全”と“平和”を手に入れた証拠なんです。「怒られることも褒められることもない」という状況は、一見すると寂しいものに感じるかもしれません。でも、見方を変えれば、それは「理不尽に心を傷つけられることがない」という、とても穏やかな状態だということです。今は、その静かな時間を、他の誰のためでもなく、あなた自身のために、思いっきり使っていいんですよ。好きな音楽を聴いたり、本を読んだり、勉強に集中したり…。誰にも邪魔されない、あなただけの平和な時間を、どうか大切にしてくださいね。

②「愛想を尽かされた」んじゃない。きっと、親も“変わった”だけ。

「私が手に負えなさすぎて愛想を尽かされてしまった」。あなたは、そんな風に自分を責めているのかもしれませんね。でも、本当にそうでしょうか?親子関係って、不思議なもので、子供が成長すると、親との関係性も自然と変わっていくものなんです。あなたが中学生になり、自分の世界を持ち始めたことで、親自身も「今までと同じように接していいのかな?」「もう子供じゃないし、どう関わればいいんだろう?」と、戸惑っている可能性もあります。また、親も一人の人間です。仕事のストレスや、更年期など、親自身の問題で、心に余裕がなくなって、子供に関心を向けるエネルギーがなくなってしまった、ということも考えられます。原因は、決してあなただけにあるわけではないんです。これは、あなたのせいではなく、多くの家庭で起こる「親子関係の変化」という、ごく自然な現象の一部なのかもしれません。だから、どうか一人で全部抱え込んで、「私が悪いんだ」なんて、自分を追い詰めないでくださいね。

これからどうする?中学3年生の君が、未来のためにできること

過去を振り返り、今を分析することも大切だけど、一番大事なのは、これからの未来です。あなたは今、中学3年生。これから自分の力で、自分の世界をどんどん広げていける、素晴らしい可能性の入り口に立っているんですよ。

① あなたの世界は「家」だけじゃない。

今のあなたにとって、家は世界の全てではないはずです。学校に行けば、気の合う友達がいる。部活に打ち込めば、分かち合える仲間がいる。好きなアーティストや本の世界に没頭すれば、そこにはあなたを夢中にさせてくれる、キラキラした世界が広がっています。今は、家の外にある、あなたにとって心地の良い世界との繋がりを、もっともっと大切にしてみてください。そして、もし今の気持ちを誰かに話したくなったら、学校の先生や、保健室の先生、スクールカウンセラーなど、あなたの話を親身に聞いてくれる大人が、必ずいます。一人で抱え込まずに、勇気を出して話してみるのも、心を軽くするための一つの大切な方法ですよ。あなたは、一人じゃないですからね。

② 親との“ちょうどいい距離”を見つける旅の始まり。

今の、会話のない、少し気まずい状態。これは、もしかしたら、これからあなたが大人になって、親と新しい関係を築くための「準備期間」なのかもしれません。今は無理に、昔のように話そうとしなくてもいいんです。気まずい沈黙が流れても、それはそれで大丈夫。挨拶をしたり、学校のお便りを渡したり、最低限のコミュニケーションを心がけつつ、あとは自分の時間を大切にする。そうやって、少しずつ“ちょうどいい距離”を探していく旅が、今、始まったんだと思ってください。高校に進学したり、将来一人暮らしを始めたりして、物理的に距離が離れることで、逆にお互いのことを冷静に考えられるようになり、感謝の気持ちが芽生えることだって、たくさんあります。時間というのは、不思議と多くのことを解決してくれる魔法のような力を持っているんですよ。だから、焦らないで。あなたのペースで、ゆっくりと進んでいけばいいんです。

まとめ

「怒られたり叱ったりするのは、関心があるからなんですか?」 その問いに、改めて答えるとしたら、こうかもしれません。

「そうだよ。でも、殴ったり、心を傷つけるような関心は、本当の愛情じゃない。君がずっと耐えてきた日々は、『言われてるうちが花』なんかじゃ、決してなかったんだよ」と。

嵐のような日々が過ぎ去り、訪れた静かな時間。その中であなたが感じている「楽」という気持ちを、どうか信じてあげてください。それは、あなたがこれまで、どれだけ心をすり減らしながら頑張ってきたか、という何よりの証拠です。

あなたは何も悪くありません。「手に負えない子」だったわけでもありません。

あなたは、これから自分の力で、自分の居場所を選び、自分を大切にしてくれる人たちに囲まれて、幸せな世界を作っていくことができます。中学3年生のあなたには、そのための無限の可能性が広がっています。

どうか、自分を責めないで。 あなたの未来は、あなたが思っているよりも、ずっとずっと明るくて、温かい光に満ちていますからね。

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