お歳暮はいつからいつまでに贈る?12月13日の事始めと関東・関西の時期の違い、遅れた場合ののしや喪中の相手に贈る時の5つの注意点

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10月の終わりになると、百貨店のチラシやネット通販でお歳暮の特集を目にする機会が増えてきますね。「今年はいつ頃までに手配すればいいのだろう」「早く贈りすぎると失礼にならないかな」と迷っている人もいるのではないでしょうか。毎年のことなのに、時期のルールははっきり覚えていないという人は意外と多いものです。

この記事では、お歳暮を贈る時期について、本来の時期と今の目安、関東と関西など地域による違い、時期に遅れてしまったときの表書き、相手や自分が喪中のときの考え方、公務員や取引先に贈るときの注意点を順番にお伝えします。根拠にしたのは、三越伊勢丹や髙島屋など百貨店が公開している贈答マナーの解説と、国家公務員倫理審査会の公式資料です。2026年10月時点の情報です。

目次

お歳暮はいつからいつまでに贈るもの?

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まずは、お歳暮を贈る時期の基本を整理します。昔からのならわしと、今の一般的な目安には少し違いがあるので、両方を知っておくと迷わずに済みますよ。

本来は12月13日から20日まで、今は12月初旬から25日頃が目安

お歳暮の「歳暮」は、文字どおり年の暮れのことです。三越伊勢丹の贈り物のしきたりとマナー(お歳暮)のページは、季節を表す言葉に「お」がついて、年末の贈りものを意味するようになったと説明しています。1年間お世話になった人に、感謝の気持ちを込めて品物を贈る習慣なんですね。

贈る時期は、本来は正月を祝う準備を始める「事始めの日」である12月13日から20日までの間でした。現在では12月初旬から12月25日頃までに贈るのが一般的です。最近では11月下旬から贈り始めることもあるものの、本来の意味を考えると、12月に入ってから相手に届くようにしたいところです。時期が決まっている贈り物なので、余裕をもってゆっくり品選びを始めましょう。

髙島屋のお歳暮の基本を紹介するページも、12月上旬から25日頃までが適当とされ、最近では11月下旬から贈る人も増えていると案内しています。2つの百貨店の説明をあわせると、「12月上旬に届き始め、遅くとも25日頃までに届く」というのが、今の目安と考えてよいでしょう。

東急百貨店のお歳暮の選び方の解説は、12月20日までとされてきた理由を、年末の慌ただしい時期が来る前に贈るためだと説明しています。一方で、今は相手の自宅を訪ねてお歳暮を手渡すことが少なくなり、ネットで品物を選んで配送日を指定できるようになったため、時期を細かく気にしない風潮も広がってきました。

とはいえ、相手が昔ながらのしきたりを大切にする人なら、事始めの12月13日以降に届くよう手配すると安心です。目上の人や年配の親戚に贈るときは12月中旬、親しい友人や家族なら12月上旬から25日頃まで、と相手によって少し調整するのも一つの考え方でしょう。どちらの場合も、年末の忙しい時期に入る前に届くことを意識しておくと、相手の負担になりにくくなります。

お歳暮に食べ物が多い理由には、二つの説があります。他家に嫁いだ娘が、正月の歳神様に供える新巻鮭やブリなどの祝い肴を実家に贈った習わしが残ったという説と、戦前は米や野菜、魚、鏡餅、酒など神棚に供えるものをお歳暮にしていたという説です。お正月の準備と結びついた贈り物だからこそ、年内に届けるのが基本とされているんですね。

11月下旬から贈る人が増えているのは早期割引と配送の混雑のため

お歳暮の時期が早まっていることは、百貨店のコラムでも触れられています。小田急百貨店のお歳暮の時期のコラムは、現代ではだんだんと贈る時期が早くなる傾向があるとしたうえで、関東のお歳暮時期は年々早くなっているとも言われ、関東だけでなく全国的にも早まっている傾向があると書いています。早めに動く人にとってうれしいのが、百貨店の早期割引です。10月中に品物を選び始め、11月に購入と発送の手配を済ませておけば、割引と配送の両方で余裕を持てるでしょう。

実際に、髙島屋の2026年冬の贈りものの案内ページは、店頭のばらのギフトセンターで、対象商品の早期割引を11月30日(月)まで行うと告知しています。オンラインストアの受付は10月2日(金)午前10時から12月24日(木)午前10時までで、一部の商品は12月25日(金)午前10時まで受け付けます。お歳暮用途以外の注文は2027年1月18日(月)午前10時まで受け付けるので、年明けの御年賀や寒中のご挨拶にも使えるでしょう。店頭の会場は店舗によって会期が違い、大阪店は11月4日から12月20日まで、日本橋店と新宿店は11月5日から12月22日までです。

もう一つの理由は、12月の配送の混雑です。髙島屋オンラインストアのお歳暮・冬ギフト特集は、12月1日から5日は配達が集中するため、日付や時間の指定はできないと案内しています。12月初旬に届けたい人が多いぶん、この時期は指定した日に届けてもらうことが難しくなるわけです。

年末に近いほどお正月の準備が本格化して忙しくなり、年末年始にかけては帰省や旅行で長く家を空ける人も少なくないので、少し早めに贈っておくのが安心です。相手の都合を考えると、11月中に注文を済ませておき、届く日を12月上旬から中旬にしておくのが、無理のない段取りと言えるでしょう。

注文が早くても、届く日を12月に指定しておけば「早すぎる」と思われる心配はほとんどありません。割引の締め切りと届く日を分けて考えると、予算を抑えながらマナーも守りやすくなりますね。店頭の会場は会期の初日や午前中が混みやすいので、来場予約ができる店では予約しておくと待ち時間を減らせます。

店頭の会期は、店舗によって終わる日もばらばらです。京都店は10月30日から12月20日まで、岡山店は11月5日から12月15日までとなっていて、オンラインストアより早く締め切る会場もあります。店頭で選びたい人は、近くの店の会期を先に確かめておくと、締め切り間際に慌てずに済みますよ。

関東と関西でお歳暮の時期は違う?

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お歳暮の時期は「地域によって違う」と聞いたことがある人も多いでしょう。ここでは、百貨店が案内している地域ごとの目安と、生鮮品を贈るときに気をつけたい届く日の決め方を紹介します。

関東は早め、関西や西日本は12月13日以降が目安

髙島屋のお歳暮の基本を紹介するページは、一般的に東日本は11月下旬から12月20日前後、西日本は12月13日から20日前後がお歳暮の時期になっていると説明しています。地域によって贈る時期が異なる場合があるので、事前に送り先の地域の習慣を確かめておくと安心です。

小田急百貨店のコラムは、地域をもう少し細かく分けて紹介しています。関東は12月1日から20日と、ほかの地域より2週間ほど早い傾向があります。関西は12月10日から25日まで、北海道・東北・東海・北陸・中国・四国・九州は12月10日から20日が一般的です。企業はさらに早く、関東では11月に入るとすぐに準備を始め、11月末に発送の手続きをするところもあります。

一方で、三越のお歳暮・冬ギフトのコラムは、お歳暮はお正月の歳神さまに供える祝い肴を贈った習わしが由来なので年内に届けるものであり、お歳暮そのものの時期に地域による違いは特にないという立場です。違いがあるのは年が明けてから贈る「御年賀」の時期で、関東も関西も、お歳暮は11月下旬から12月25日着までが目安です。

このように、百貨店によって地域差の説明には幅があります。迷ったときは、どの説明にもあてはまる「12月13日から20日の間に届く」ように手配すれば、どの地域の相手にも失礼にならないでしょう。関東に住む相手なら12月上旬でも早すぎることはなく、関西や西日本の相手には12月10日以降に届くようにすると安心です。

取引先に贈る場合の目安として、三越伊勢丹法人オンラインストアのお歳暮の記事は、関東では12月初旬から20日頃、関西では12月10日から20日頃が一般的だとしています。年末が近づくと仕事納めや新年の準備で忙しくなるため、12月20日を一つの目安にするとよいでしょう。会社宛てなら、相手の地域にかかわらず20日までに届くよう手配するのが無難でしょう。

贈る側と受け取る側の住む地域が違うときは、受け取る人の地域の習慣に合わせるのが基本です。たとえば関東に住む人が関西の実家や親戚に贈る場合は、関東の感覚で12月初めに届けるより、少し遅らせて中旬に届くようにすると、相手の地域のならわしに沿いやすくなりますよ。

生鮮品や海産物は届く日を相手と合わせる

お歳暮の時期と同じくらい大切なのが、相手が確実に受け取れる日に届けることです。冷蔵や冷凍で日持ちのしない生鮮食品を贈る場合は、スムーズに受け取れるよう特に配慮が必要で、送る前に相手の都合のよい日にちを確かめておきたいところです。時間を指定するなら相手が家にいそうな時間帯を選び、出張や旅行が多い人には、あらかじめ予定を聞いておくと安心でしょう。

カニやお肉といった生鮮ギフトや冷凍ギフトを贈るときは、あらかじめ届く時期を伝えておくのがマナーで、事前に確認できないときは常温で保存できるギフトを選ぶのがおすすめです。また、海老やカニなどお正月の食材はなるべくお正月に近いタイミングがよく、海産物は20日か25日を到着日の目安にすると喜ばれます。

取引先など目上の人に贈るときは事前の連絡が難しいこともあるので、常温で保存できるギフトのほうが向いています。会社宛てに贈る場合は、社内で分けやすい個包装のお菓子などを選ぶとよいでしょう。取引先は年末にいくつものお歳暮を受け取ることが多く、食べきるまでに時間がかかるので、賞味期限の短いものや冷蔵・冷凍など保管に気を使う品は避けたほうが無難です。

冷凍品は、相手の冷凍庫に空きがないと保管に困ってしまいます。年末は買い出しで冷蔵庫や冷凍庫がいっぱいになりやすい時期なので、カニや肉を贈るときは「〇日頃に冷凍で届きます」とひと言伝えておくだけで、相手はずいぶん受け取りやすくなります。連絡しにくい相手には、お菓子や調味料、飲み物など常温で日持ちするものを選ぶと安心でしょう。

ネット通販で注文するときは、到着日の確認も欠かせません。季節の果物などは「在庫が入り次第発送」と注釈がついていることがあるので注意しましょう。購入した商品と明細が一緒に入っていると金額が相手にわかってしまうので、別送やメールでの対応を頼むと安心です。

配送で贈るときに迷いやすいのが、のし紙のかけ方でしょう。のしには、包装紙の上からかける「外のし」と、品物に直接かけてから包む「内のし(中のし)」があり、控えめにしたいときや個人的に渡すときは内のしが一般的です。内のしなら配送の途中でのし紙が破れる心配もないので、配送で贈るなら内のしを選んでおけば安心です。

お歳暮の時期に遅れてしまったときは?

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うっかり手配を忘れていた、相手からいただいてから贈っていないことに気づいた、ということもあるでしょう。ここでは、時期に遅れたときの表書きの変え方と、お詫びの伝え方をまとめます。

年内に届くなら「お歳暮」のままで、お詫びをひと言添える

一般的なお歳暮の時期を過ぎてしまっても、年内に届けられるなら「お歳暮」として贈ることは可能です。小田急百貨店のコラムは、年内に届けられる場合は一般的な時期から遅れても「お歳暮」として贈れるとしたうえで、電話や手紙などで遅れたことのお詫びを伝えておくとよいと案内しています。親しい間柄であれば、メールやSNSでひと言お詫びするだけでも真心は伝わるはずです。

三越のお歳暮・冬ギフトのコラムも、年内に届けることができる場合は「御歳暮」で問題ないとしています。関東と関西のどちらも、お歳暮は12月25日着までを目安にしつつ、年内に届くならお歳暮の表書きのままでよいという考え方です。つまり、12月26日以降に届く場合でも、大晦日までに相手の手元に届けば、のし紙を変える必要はないということになりますね。

相手からお歳暮をいただいてから、自分が贈っていなかったことに気づく場合もあります。この場合も、年内に届けられるなら「お歳暮」ののしをつけて贈れます。そのときは、いただいたお歳暮へのお礼と、遅れてしまったことへのフォローをしっかり入れて、失礼にならないようにしましょう。

ただし、年末ぎりぎりは相手が帰省や旅行で家を空けていることも多く、配送も混み合います。年末に届けるなら、事前に相手の予定を聞いておくか、受け取れなかったときに困らない常温の品物を選ぶと安心でしょう。12月下旬に注文するときは、お店の受付の締め切りも確認しておく必要があります。

遅れたときのお詫びは、長々と書く必要はありません。たとえば「ご挨拶が遅くなり申し訳ございません。本年も大変お世話になりました」と一文添えるだけで十分です。品物と一緒に入れられない場合は、はがきや一筆箋で別に送るか、電話でひと言伝えておくと、相手も気持ちよく受け取ってくれるでしょう。

先にお歳暮をいただいた場合は、自分の品物を手配する前に、まずお礼を伝えることを優先しましょう。髙島屋オンラインストアのお歳暮・冬ギフト特集は、配送でいただいた場合、遅くとも品物が届いてから3日以内にお礼状を出すよう心がけ、すぐに出せないときはまず電話かメールでお礼を伝えるよう案内しています。お歳暮は目下から目上の人へ贈るものなのでお返しは必要ないものの、友人や同僚、兄弟から贈られた場合は同程度の品物を返すとよいでしょう。

年が明けたら「御年賀」、松の内を過ぎたら「寒中御伺」

年内に届けられない場合は、お歳暮ではなく、季節に合わせた別の表書きで贈ります。三越伊勢丹の贈り物のしきたりとマナーのページは、冬の贈りものの表書きとして「御年賀」「寒中御伺」「余寒御伺」を挙げています。御年賀は元日から1月7日まで、関西では1月15日までが目安です。

松の内(関東は1月7日、関西は1月15日)を過ぎてからは「寒中御伺」として贈り、立春(2月4日頃)の前日までに届けます。寒中御伺の期間は、関東では1月8日から2月3日まで、関西では1月16日から2月3日までです。立春を過ぎても寒さが残るときは「余寒御伺」として、2月末頃までに贈るという流れです。「余寒」とは立春後の寒気のことで、「寒さが続きますね。いかがお過ごしですか」という気づかいを伝える言葉です。

年を越した場合の表書きを「お年賀」または「寒中御見舞」とする百貨店もあります。今年お世話になった相手に今回だけ贈る場合は、「御礼」や「粗品」と書きます。目上の人に「見舞う」という言葉を使うのを避けて「御伺」とする考え方もあるので、百貨店によって表記に違いがあるわけです。目上の人に贈るなら「寒中御伺」、親しい相手なら「寒中御見舞」と使い分けると迷いにくいでしょう。どちらの表書きにするか決めかねるときは、注文するお店で相手との関係を伝えて相談してみてください。

髙島屋のお歳暮の基本を紹介するページは、年内に届かない場合は、相手にお詫びして、年明けに贈ることを手紙か電話でひと言伝えるのがマナーだとしています。年明けに突然品物が届くと、相手は何の贈り物なのか戸惑うかもしれません。先に連絡しておけば、相手も受け取る準備ができますね。

お歳暮ののし紙は、紅白の蝶結び(もろわな結び)の水引を使うのが基本です。一般には、掛け紙にあわびのしが印刷された「のし紙」を使い、毎年贈り合う相手には名入れをしないことも多くあります。紅白もろわな結びののし紙、紅白5本蝶結びの水引と、百貨店によって呼び方が少し違うだけです。蝶結びは何度でも結び直せることから、毎年くり返したいお祝いやご挨拶に使われる結び方です。表書きを御年賀や寒中御伺に変える場合も、同じ紅白蝶結びののし紙を使えば問題ありません。

喪中の相手や公務員に贈るときの注意点

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お歳暮は季節のご挨拶なので、基本的には相手の事情を問わず贈れます。ただ、喪中の場合や、相手が公務員で仕事上の関係がある場合には、気をつけたい点があります。ここで確認しておきましょう。

相手や自分が喪中のときは忌明けを待ち、華やかな品は避ける

お歳暮は日頃のお礼の意味を持つ贈り物で、お祝いではありません。そのため、相手が喪中でも贈ること自体は問題ありません。三越伊勢丹の贈り物のしきたりとマナーのページは、喪中は通常1年間だが、現代では忌明け(四十九日)を過ぎていればお歳暮を差し上げてもかまわないとされると答えています。

髙島屋のお歳暮の基本を紹介するページも、先方が喪中であってもお歳暮は季節のご挨拶やお礼の意味があるため、贈っても差し支えないとしています。ただし、生鮮ギフトや華やかな花は避け、慰めのメッセージを同封するなどの心配りが必要です。四十九日までは差し控えて忌明けに贈るのがよく、忌明けがお歳暮の時期より後になる場合は「寒中御見舞」として贈ります。

自分が喪中の場合はどうでしょうか。自分が喪中でも、忌明け後は例年ご挨拶をしている家へは贈ってもさしつかえありません。華やかな花などは避けるという点は、相手が喪中のときと同じですね。また、京都・名古屋・堺・山陰地方では、忌明け前に贈る場合、水引やのしのない杉紙を使う地域の習慣もあります。

喪中の相手に贈るときは、のし紙にも気を配りたいところです。紅白の水引は華やかな印象があるため、気になる場合は、無地の短冊や白い奉書紙に「御歳暮」と書いてもらう方法もあります。お店で注文するときに「先方が喪中です」と伝えれば、ふさわしい体裁を相談できるでしょう。メッセージには、お祝いの言葉や「おめでとう」は入れず、「寒くなりましたのでご自愛ください」など、相手を気づかう言葉を選ぶと安心です。

喪中はがきを受け取って相手の不幸を知った場合は、お歳暮とは別に、お悔やみの気持ちを伝えることもできます。お歳暮を贈るかどうか迷うときは、例年どおり贈りつつ、品物は控えめなお菓子や日用品にして、ひと言添え状を入れておくと、相手の負担になりにくいですね。

忌明けの四十九日は、亡くなった日を1日目として数えて49日目にあたります。11月に入ってから不幸があった家では、四十九日がお歳暮の時期と重なったり、年明けにずれ込んだりすることがあるでしょう。忌明けが年明けになる場合、喪中の相手に「御年賀」と書くのはお祝いの意味が強くなるので、「寒中御見舞」として松の内が明けてから贈ると、相手の気持ちにも沿いやすくなります。

公務員や取引先に贈る前に確認したいルールと相場

仕事でお世話になっている人にお歳暮を贈るときは、相手の立場によって守るべきルールが違います。特に国家公務員は、法令で贈り物の受け取りが制限されているので注意が必要です。e-Gov法令検索の国家公務員倫理規程は、第3条で、職員が利害関係者から金銭や物品、不動産の贈与を受けることを禁止しています。

利害関係者とは、許認可の申請をしている事業者や補助金を受けている事業者、契約の相手方など、その公務員が仕事で携わっている事務の相手方のことです。国家公務員倫理審査会の倫理法・倫理規程Q&Aは、過去3年間に在職したポストの利害関係者は、異動後3年間は引き続き利害関係者とみなされると説明しています。異動したばかりの人でも、以前の担当との関係が続くわけです。

国家公務員倫理審査会が事業者向けにまとめた資料は、利害関係のある国家公務員へのお中元やお歳暮、バレンタインデー時期の贈り物やお土産は、名目や金額にかかわらず禁止されていると明記しているんです。社名入りのカレンダーやクリアファイルなど、広く一般に配布される宣伝用の物品や記念品であれば認められるという例外もあります。地方公務員や特殊法人の職員にも同じような規制があるので気をつけましょう。

利害関係者でなければ何でも贈れるわけでもありません。国家公務員は相手が利害関係者以外であっても、社会通念上相当と認められる程度を超えて利益の供与を受けてはならず、理由の相当性や金額、頻度などを総合的に見て判断されます。一方で、小中学校時代からの親友やPTA・地域活動で知り合った相手など「私的な関係」がある場合は、疑惑を招くおそれがなければ例外的に認められることもあります。判断に迷うときは、国家公務員倫理審査会の事務局に相談するとよいでしょう。

民間の取引先でも、会社の規程で贈答品の受け取りを断っているところは少なくありません。贈る前に、相手の会社が贈答を受け付けているかを担当者に確かめておくと、返送などの手間をかけずに済みます。受け取りを断られた場合は、無理に贈らず、年末の挨拶状やメールで感謝を伝えるだけでも十分でしょう。

金額の目安について、三越伊勢丹法人オンラインストアのお歳暮の記事は、相手との関係にもよるが3,000円から5,000円が一般的だとしています。お歳暮は一度贈って終わりではなく毎年贈るものなので、負担にならない品物を選ぶのが長続きのコツです。東急百貨店の解説は、靴やスリッパ、マット、ハンカチ、下着や靴下などは、贈ると失礼にあたるとされる品物として挙げていますよ。

お歳暮の時期と贈り方のまとめ

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お歳暮は、時期と相手の事情を少し気にかけるだけで、ぐっと丁寧な贈り物になります。最後に、この記事のポイントを5つにまとめます。

  1. お歳暮は本来、事始めの12月13日から20日までに贈るもので、今は12月上旬から25日頃までに届けるのが一般的。最近は11月下旬から贈る人も増えている
  2. 地域の目安は百貨店によって説明に幅があるため、迷ったら12月13日から20日の間に届くようにし、受け取る人の地域の習慣に合わせる
  3. 生鮮品や冷凍品は届く日を事前に相手へ伝え、連絡しにくい相手や会社宛てには常温で日持ちする個包装の品物を選ぶ
  4. 年内に届くなら「お歳暮」のままでよく、年が明けたら松の内までは「御年賀」、その後は立春の前日まで「寒中御伺」として贈る
  5. 相手や自分が喪中なら四十九日の忌明け後に贈り、華やかな品は避ける。利害関係のある公務員には、名目や金額にかかわらずお歳暮を贈らない

今年お世話になった人の顔を思い浮かべながら、早めに品物選びを始めてみてくださいね。

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この記事を書いた人

人との距離感や伝え方、日々の関わりを考える編集室です。気持ちや状況の違いを大切にしながら、暮らしに取り入れやすいヒントをまとめます。

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